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The life that fitted me

自分に調和した生活に近づけたらいいな、変化しながら調和し続けられるといいなというブログ。小さな個人的実験。

ヴェルディ"ナブッコ"−METライブビューイング

 今更のレビューになります。METライブビューイングでヴェルディの"ナブッコ"を見ました。2月のことです。

 ヴェルディのオペラの、人と人の声が美しく混ざり合う所が大好きです。

 プラシド ドミンゴ凄かったです。70歳で這いつくばった格好で、美しく歌っていました。一瞬自分の目を疑いました。このシーンの影にどれだけの努力があるのだだろう?人間って凄いです。

 大泣きしてしまったシーンがありました。理不尽な処刑で死を目の前にした人々が美しい故郷を思い歌う合唱のシーンです。感動したのは私だけでは無かったらしく、映画の中の会場では、拍手が鳴り止みませんでした。指揮者のジェイムス・レヴァンは涙を手で拭い、同曲を再び演奏しました。人間は闇の中にいても、光あるものを感じ取ることが出来る。拍手が鳴り止まないということは、多くの人が経験してる事なのだろうと思いました。私の妄想かもしれませんけど(^^)。

 そして、ジェイムス レヴァンのインタビューでの言葉、うろ覚えなんだけど、「1つのミスで判断する人がいます。残念です。本当のオペラファンはそのようには思わないでしょう。」完璧主義に飲み込まれやすい私に取って心が暖かく緩む言葉でした。きっと他の多くの事もそうだと思う。

 今期見た2つのライフビューイングで、1つ目の指揮者のサイモン ラトルはあるソロの曲で「膝を抱えて泣きたかった」とインタビューで答え、今回のジェイムス レヴァンは目に浮かぶ涙を拭って演奏していました。指揮は過酷な仕事だと思っているのですが、それをやれる強靭な人達は、心が柔らかくもあることに感動してしまいました。この事を今でも時々思い返します。

 読んで頂き、ありがとうございました。